■『ミュージックステーション』にBE:FIRSTが出演したものの……

 制作会社関係者が話す。

「TBS、日テレ、フジテレビなどがある程度、ジャニーズ事務所や所属タレントと距離を取ろうとしている一方、テレ朝はいまだに異様な蜜月関係にありますからね。もちろん、他局に続いて徐々に社内の空気感も変わってきているようですが……。

 それは、ジャニーズの長男坊だった東山さんが『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)でMCを務めていたことからもうかがえます。新会社の社長に就任するにあたって東山さんは年内をもって芸能界を引退しますが、やはりジャニーズとテレ朝の関係は深い。その最たる例が『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)です」

 テレビ朝日の『Mステ』にはスタート以来、毎週のようにジャニーズ事務所所属のアーティストが出演。過去にはテレ朝局内にはジャニーズJr.専用のリハーサル室もあったと報じられている。

「ある時期からジャニーズの競合グループだったDA PUMPが出演しなくなったり、w-inds.も出演しませんでした。ここ最近だと、若い女性を中心に絶大な人気を誇るJO1INIの出演もありません。

 そんな中、9月29日の3時間SPにBE:FIRSTが出演。『Mステ』にもようやく変革の波が訪れていることはうかがえるんですが……」(前同)

※画像は『ミュージックステーション』の公式X(ツイッター)『@Mst_com』より

■ジャニーズ事務所とテレ朝による「ジャニーズ劇場」計画

 ジャニーズ事務所とテレビ朝日の関係を巡っては、2社が手掛ける巨大プロジェクトが動いていると、9月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じていた。

 記事によると、テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉がジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だという。1500席規模の劇場で、ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定とされる。

 ジャニーズサイドの交渉窓口は井ノ原が担当で、J側から劇場へのさまざまなリクエストが入り、当初は200億円ほどだった建設費は資材の高騰もあり、400億円ほどに拡大。総事業費は500億円以上とみられている。

「こうした超大規模なビジネスを手を組んでやっていこうとしているわけで、テレ朝はジャニー氏の加害問題を取り上げることに及び腰になってしまっているのではないでしょうか。ただ、テレビ局は公共性の高い報道機関ですからね。まともな報道もせず、その役割を長らく果たすことができなかったと指摘されても、仕方ありませんよね。

 加えて、テレ朝にはジャニーズに匹敵するほどの“アンタッチャブル”事項が存在するんです。それが黒柳徹子さん(90)です」(同)