■黒柳徹子とジャニー氏の「60年蜜月関係」
8月9日に90歳の誕生日を迎えた黒柳は、テレビ朝日の前身である日本教育テレビ(NET)時代の1976年2月から現在に至るまで48年にわたって『徹子の部屋』の司会を担当。『徹子の部屋』の放送回数は1万1000回を突破し、テレビ朝日、そして日本を代表する長寿番組となっている。
「黒柳さんはテレ朝にとって最大の功労者とも言える存在です。そして彼女は、ジャニーズ事務所、ジャニー氏、メリー喜多川氏(享年93)とも親交が深かったんです」(前出の制作会社関係者)
黒柳は2019年9月に東京ドームに行なわれたジャニー氏のお別れ会にも参列。逝去に当たって次のようなコメントも出していた。
《ジャニーさんが死んだ。なんという日本の損失だろう!! 私は、ジャニーさんが育てた「初代ジャニーズ」という四人組が踊ったり歌ったりした、「夢であいましょう」というNHKのテレビ番組から、一緒に仕事をしてきた。約60年前になる。
ジャニーさんが見つけて、育てた子は、必ずスターになった。ジャニーさんにしかわからないダイアモンドの原石のような子を、たくさんの石の中から見つけ出し、育てた》
《私とジャニーさんが結婚するという怪文書が、芸能界のあらゆる事務所にFAXされた事件があった。以来、私はジャニーさんを「旦那さん」と、呼ぶようになった。尊敬していたから、冗談にしても嬉しかった》
《それにしても、かけがえのない残念なニュース!! ジャニーさん60年間、「旦那さん」でいてくれてありがとう。ジャニーズのみんなに、あなたの「不思議な力」を、注いで下さい》
■「マッチの母親的存在」でもあった黒柳徹子
前出の制作会社関係者が続ける。
「2019年8月の『24時間テレビ』(日本テレビ系)でも、黒柳さんはジャニー氏のことを“とっても尊敬できる親友”と語っていましたし、メリー氏が逝去した際にも“私の生涯において、あんなに思いやりのある人はいなかった”と振り返っていました。
また、9月7日の会見では東山さんが、女優の森光子さん(享年92)との関係を追及されて感情を露わにする場面がありましたが、黒柳さんはその森さんとも50年来の友人関係にありましたし、黒柳さんは、かつてジャニーズの長男坊だった近藤真彦さん(59)の母親的存在でもありましたからね」
ジャニーズ事務所と黒柳の関係を知る人からは、
《あれだけ自由奔放な黒柳徹子が、ジャニーズの若者を庇おうとしない。ガッカリだ》
《ジャニーズ問題で騒いでる記者は黒柳徹子にも聞いてみなよ》
《そういやジャニーズ関連で誰も黒柳徹子のとこにコメント取りに行かないのもなかなか謎》
などの指摘が寄せられている。
「テレビ以外のメディアや他局が今後、黒柳さんにコメントを求めたりする可能性もゼロではないでしょう。しかし、ジャニーズ、黒柳さんという2つのアンタッチャブルな存在を抱えているテレ朝は、決して触れようとはせず、事態が静かに収拾してくれることを願っているのではないでしょうか……」(前同)
60年にわたって親交のあったジャニー氏の加害問題に、黒柳はいま何を思うのだろうか――。