■ウケるツボをおさえた『ブギウギ』

「『ブギウギ』は成功を予感させる要素が2つあります。まず、戦前から始まり現代に至る時代設定。昭和初期の景気が良く文化が華やかな時代を経て暗い戦争時代、そして戦後の復興へと、社会が大きく動くためドラマを作りやすい。近年の成功作では、終盤に大きな盛り上がりを見せた、21年後期に同じNHK大阪が制作した『カムカムエヴリバディ』があります」(芸能ライター)

 10月3日には、ドラマ公式のX(ツイッター)アカウントが、『カムカムエヴリバディ』で登場した「雉真繊維」の“キジマたび”の看板が、本作の銭湯のシーンで映り込んだと投稿し、2作が同時代を描いていることを明かしている。

「さらに、音楽がテーマであること。朝から見るドラマとしては、音楽が流れているとシンプルに気持ちが上がります。同じテーマは20年前期の『エール』で、NHK東京制作ですが、こちらも数字的に成功しています。『ブギウギ』は、そんな成功のパターンをしっかり押さえているんです」(前同)

 朝ドラは『エール』まで全話平均視聴率20%超えがあたり前で、他のドラマを寄せ付けなかった。そんな朝ドラも最近は数字の落ち込みが顕著だったが、趣里の『ブギウギ』で復活しそうだ。