■『それスノ』でも進むスポンサー離れ

 9月7日の一度目の会見でジャニー氏の加害があったことをジャニーズ事務所が認めたことで、所属タレントとの広告契約を見直す企業が続出した。

「特に海外でビジネス展開している大手企業が引いていっていますが、それは企業側がジャニー氏の一件を重く見たからだけではないんです。大手企業が契約打ち切りを決断したのは、東京証券取引所に上場する企業の株式の30.1%(2023年3月末)を保有する外国人株主を意識したからだともっぱらです。欧米の投資家は人権問題を重視していますからね。

 ジャニーズ事務所は今、人権を軽視している組織だと見られている。“そんな組織をスポンサードしている企業の株は持っていたくない”と売り払われてしまい、株価がガクンと下がってしまう恐れがある。そういった事情から大手企業は一気にジャニーズ事務所から引いていったと言われていますね」(前出の芸能プロ関係者)

『それスノ』でもスポンサー離れが進んでいる。

 9月22日の放送を見たファンから《久光製薬は岩本くん重岡くんコンビの「フェイタス」と、ニノの「サロンパス」だったのに、2つとも違う…寂しいねぇ》と指摘があったように、前週までと違い、メンバーの岩本照(30)とゲストの二宮和也(40)が出演しているCMが差し替えられていたのだ。

※画像は「はるお(サロンパス/久光製薬公式)」の公式X(ツイッター)『@salonpas518』より

■エージェント契約締結で『それスノ』に存続危機到来か

『それスノ』のスポンサーを見てみると、ユニ・チャーム、日清食品、久光製薬は海外に積極的に進出。P&Gは外資系と、番組スポンサーを降りてもおかしくない大企業がそろっている。

「Snow Manは全員で新会社とエージェント契約を結ぶことを決めたようですが、だからと言ってスポンサー企業は“これですべて解決”とはならないでしょう。“ジャニーズ”とつくものはすべてなくしていくといいますが、ジャニーズタレントであったことは変わりませんからね。

 つまり、Snow Manが完全独立や移籍はせず、ジャニーズの新会社とエージェント契約を結ぶことによって、冠番組『それスノ』は存続の危機を迎える可能性が出てきていると言えるんです。制作・放送するTBSも、大手のスポンサーが引いて、広告を出稿してもらえないとなったら、番組を作ることはできませんし、企業としてやっていけませんからね」(前同)

 ファンが心配する番組の打ち切り――『それスノ』の意味深投稿の答え合わせは、近いうちにされるだろうか――。