10月10日、『大奥 season2』(NHK)の第12話(season1から通算)が放送された。

『大奥』は、よしながふみ氏の同名漫画作品が原作の、「男女逆転江戸パラレルワールド」を描く作品。若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く「医療編」が放送中だ。

「本作は平賀源内役を鈴木杏さん(36)、田沼意次を松下奈緒さん(38)が演じるなど、男女逆転の時代劇を、超実力派のキャスト陣で演じている作品です。

 出演者全員が演技派ですが、第12話では特に仲間由紀恵さん(43)と、彼女にいい様に利用されてしまう安達祐実さん(42)の強烈な演技が注目を集めました」(テレビ誌編集者=以下同)

 安達は次期将軍の座を狙う野心家・松平定信を、仲間は御三卿・一橋家当主の一橋治済を、それぞれ演じている。

【以下、『大奥』第12話までのネタバレを含みます】

 蘭方医・青沼(村雨辰剛/35)や源内(鈴木)らは赤面疱瘡の治療法を解明しようと蘭学を学ぶが、当時得体の知れない治療法だったこと、そして漢方医らの妬みから、老中である意次(松下)は源内や青沼を引き入れた責任を擦りつけられてしまう――というのが、第12話のあらすじだ。

 同回で白河松平家に養子に出されることになった定信(安達)は意次が仕組んだと、恨みの矛先を意次に向けて蘭学講義の中止を命じる。

 しかし、定信が敬愛する吉宗も生前は似たようなことをしていたことを源内は指摘し、「(あなたは)上っ面を真似ているだけ」と反論されてしまい、ビキビキと青筋を立てた定信が怒りに任せて刃傷沙汰を起こそうとする――というシーンがあった。

 安達の演技は視聴者から《本当に血管切れるんじゃないか》《すごい!青筋って演技で立てられるのか!と思いました》と、絶賛の嵐だったが、真に恐ろしかったのは、この後に登場した、治済(仲間)だった。