■ジャニー氏とさしで話せるほどの関係性を築いたY氏
Y氏はディレクターやプロデューサーを経て、『Mステ』にチーフプロデューサー、そして現在はエグゼクティブプロデューサーとして関わっている。
その『Mステ』には、毎週のようにジャニーズ事務所所属グループやタレントが出演。1986年から放送がスタートし、1988年からジャニーズのアーティストがレギュラー出演するようになり、1988年以降の総集編を除く1369回のうち、ジャニーズアーティストが出演しなかったことはわずか13回しかないという。
番組を立ち上げたテレビ朝日のSプロデューサーは、2019年7月の『週刊新潮』(新潮社)の取材を受け、次のようにジャニー氏からの“圧力”をほのめかしたこともあった。
《たとえば、台頭してきた他の事務所の男性アイドルを番組に出すかどうか考えていたときのこと。ジャニーさんは“出したらいいじゃない。ただ、うちのタレントと被るから、うちは出さないほうがいいね”と言う》
【#Mステ】
— music station (@Mst_com) September 29, 2023
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「Y氏は『Mステ』が始まる前からタモリさん(78)の所属事務所に食い込んで、タモリさんをMCに起用することに成功。加えて、ジャニーズ事務所との太い関係も彼が中心になって築き上げてきたと言われています。Y氏は生前のジャニー氏とはさしで話せるような関係だったといいますからね。
そんな関係になるまで、ジャニー氏の無茶な要求にもしっかり応じてきた。たとえば、打ち合わせやリハの段階ではバックダンサーとして出演するJr.は4人という話だったにもかかわらず、当日にジャニー氏がさらに5人のJr.を連れてきて“追加してよ”と言うこともあったそうなんです」(前出の制作会社関係者)
■「忖度と圧力の中心地」をつくり上げた存在でもある……
そういった無茶な要求にもY氏はしっかりと対応し、ジャニー氏及びジャニーズ事務所との信頼関係を構築していったようだ。
「今に続く『Mステ』の形をつくり上げた超やり手テレビマンでもあるわけですが、忖度と圧力の中心地、ジャニーズとテレ朝のズブズブの関係を築き上げた人物とも言えるんです。テレ朝は当時の関係者の多くが亡くなっている旨のコメントしていましたが、“ズブズブ関係”を構築した中心人物のY氏は役員待遇で会社に残っているんです。Y氏の存在を知らないテレ朝関係者はいません。
このようなコメントをしている時点で、テレ朝がどこまで特別番組で検証を行なうのか、首をかしげたくなってしまう、となっているんです。テレ朝とジャニーズによる巨大プロジェクトもすでに動いていますしね……」(前同)