■会長肝いりの「ジャニーズ劇場」計画

 9月28日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、テレビ朝日とジャニーズ事務所が手掛ける大型プロジェクトが存在していることについて報道。

 記事によると、テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉となるのがジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だという。1500席規模の劇場が建設予定で、ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だという。

「ドリームパークは“テレ朝のドン”と称される早河洋会長(79)の直轄案件。テレ朝の社運をかけたプロジェクトです。有明に施設を建設中ですが、早河会長の指示で六本木周辺の土地をさらに買い進めているといいます。六本木をさらなる“テレ朝タウン”にして、『ジャニーズ劇場』はそちらに建設する、という話も聞こえてきていますね。

『ジャニーズ劇場』だけでも500億円のプロジェクトだと報じられていますから、テレ朝サイドはもう引くに引けない状況なのではないでしょうか。加えて、テレ朝にはもう1つのタブーも存在する。それが黒柳徹子さん(90)の存在です」(民放キー局関係者)

■「ジャニーズ質問NG」となった『トットちゃん』会見

 黒柳は、テレビ朝日の前身である日本教育テレビ(NET)時代の1976年2月から現在に至るまで48年にわたって『徹子の部屋』の司会を担当。同局にとって最大の功労者とも言える存在だ。そして黒柳が、ジャニーズ事務所、ジャニー氏、メリー喜多川氏(享年93)と親交が深かったことも周知の事実だ。

 黒柳は2019年9月に東京ドームで行なわれたジャニー氏のお別れ会にも参列。逝去に当たって《私とジャニーさんが結婚するという怪文書が、芸能界のあらゆる事務所にFAXされた事件があった。以来、私はジャニーさんを「旦那さん」と、呼ぶようになった。尊敬していたから、冗談にしても嬉しかった》というコメントも出していた。

「黒柳さんは10月3日、都内で開催された『続 窓ぎわのトットちゃん』(講談社)の発売記念会見に登壇。前日には東山紀之さん(57)と井ノ原快彦さん(47)が会見をしたタイミングということもあり、黒柳さんにもジャニー氏やジャニーズ事務所のことを質問した記者もいたんです。ところが、“ジャニーズ絡みの質問はNG”だとなってしまったようで……。

『Mステ』、黒柳さん、ジャニーズ劇場……テレ朝にはあまりにも“タブー”が多すぎるんです。たしかに『Mステ』にはBE:FIRSTJO1など、ジャニーズ以外のボーイズグループも出演するようになり、変わりつつある。

 ただ、“当時の関係者はもういない”といったコメントからもうかがえるように、このままいけば、制作中だという検証番組もお寒い内容になるのは濃厚だと。ですが、『Mステ』にいっさい触らないなど、あまりにぬるすぎる内容になれば、大きな炎上を招いてしまうでしょうね」(前同)

「最もズブズブ」と言われるテレビ朝日とジャニーズの関係は、検証番組でどこまで明かされるのだろうか――。