秋ドラマもほぼ出揃い、手堅いシリーズものや伝統枠の作品が視聴率2ケタで好発進する一方で、豪華キャストで話題になるも5%台で苦戦している作品もあり、初回から明暗が大きく分かれている。
そんな中、小池栄子(42)と菅野美穂(46)が主演する、ホームドラマ2作が揃って7%台と堅調だ(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区/世帯)。
小池主演の『コタツがない家』(日本テレビ系、水曜夜10時)は、ウェディングプランナー会社の社長・深堀万里江(小池)が、3人のダメ男を養うホームコメディー。万里江は夫・悠作(吉岡秀隆/53)と高校生の息子・順基(HiHi Jets・作間龍斗/21)と3人暮らしで、部下や顧客からの信頼が厚く、仕事は順調。
その一方、家族の事では問題を抱えていて、悠作は廃業寸前の漫画家で、仕事をしないニート生活。順基は大学の推薦がかかる大事な時期なのに、アイドルのオーディションに落ちたため、2日も学校を休んでいる。さらに、2年前に熟年離婚している父親・達男(小林薫/72)が、山中で警察に保護されたと連絡が入り……という展開。
菅野主演の『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系。木曜夜9時)は、今年の手塚治虫文化賞で大賞を受賞した、入江喜和氏の同名コミック(講談社)が原作の家族の物語。平凡な主婦・伊沢ゆりあ(菅野)は売れない小説家・伊沢吾良(田中哲司/57)と結婚したあと、自宅で刺繍教室を開きながら、穏やかな日々を暮らしていた。
ある日、吾良がホテルで倒れたという知らせが。病院に駆けつけると、吾良の恋人だという青年・箭内稟久(鈴鹿央士/23)が泣いていて、ゆりあは絶句。その後、家族会議の末に吾良の自宅介護を選択した矢先、介護に協力するため家に出入りすることになった稟久に続き、吾良のことを「パパ」と呼ぶ幼い姉妹が来て……という展開。
どうしてこの2作が秋ドラで抜けているのだろうか――?