■『VIVANT』の余波で身近な話題に惹かれる?
「夏ドラマは『VIVANT』(TBS系)や『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)など、考察ミステリが絶好調でしたが、その反動なのかもしれません。視聴者は国際テロや宗教団体の陰謀より、もっと身近なネタに飢えていたのでしょう。実際、家庭を舞台にする『家政夫のミタゾノ』第6シリーズ(テレビ朝日系)も、初回視聴率が9.1%と好調です」(テレビ誌ライター)
GP帯(夜7時~11時)、特にドラマの視聴者は女性が多い。小池、菅野という女性支持の高いキャストもその要因のひとつだろう。女性ターゲットといえば、イケメンキャストの存在も重要になるが――。
「『ゆりあ先生』の稟久を演じる鈴鹿央士が魅力的です。超クールでワケありなイケメンながら、妻子持ちの吾良(田中)のことを一途に愛しているという複雑な役柄で、鈴鹿にとって新境地と言えるでしょう。一方、『コタツ』の作間龍斗も健闘していますが、型通りの思春期高校生といったところで、ありがちな役柄です。
2人のイケメンを比べてみると、鈴鹿の方が物語の行方に影響を与える、大きな鍵になると思われ、視聴者の支持を広げる存在になることも期待できそうです」(前同)
家族や家庭の問題に奮闘する主婦の姿は、女性視聴者の支持を得られそうだ。令和のホームドラマはどんな展開を見せるのか? 今後に期待したい。