福原遥(24)がヒロインの舞を演じる連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)は、このところ、明るい展開を続いている。しかし、一部にはこれからとんでもない悲劇が起こるのではないかと、心配する声があがっているようだ。
思い出すに、舞が航空学校を卒業してからの『舞いあがれ!』は、あまりにつらい展開が続いていた。リーマンショックの影響で、舞が就職内定をもらっていた航空会社が採用を延期。さらに父の浩太(高橋克典/58)が経営する工場は不景気の煽りをくらってしまい、金策、リストラに走りまわった浩太は無理がたたって急死してしまった。
そんな状況に舞はパイロットの道をあきらめ、母のめぐみ(永作博美/52)とともに工場を立て直すことを決意するも、恋人の柏木(目黒蓮/25)と別れてしまい……と、朝から気分の沈む内容が続いていたのだ。一部では「暗黒朝ドラ」と呼ぶ声も出始めていた。
しかし1月23日から始まった第23週はそこから時を経て不況も脱出。貴司も東大阪に腰を落ち着けて短歌制作に励むなど、穏やかな日々が続いていた。そんな中、舞は浩太の「飛行機の部品を作りたい」という夢を叶えるべく、航空機産業参入支援セミナーへ参加。そこで菱崎重工の荒金(鶴見辰吾/58)と知り合い、荒金から航空機部品に使うネジの試作を依頼された。
まさに浩太の夢を叶えるチャンス。IWAKURAが航空機部品の製造メーカーとしてタイトルの「舞いあがれ!」を実現する、ワクワクするような展開となった。さらに貴司は短歌で権威ある賞を受賞し、長年の苦労がようやく報われた。これからはキラキラの展開になるはず。と思いきや、そう簡単に暗黒朝ドラは脱却できそうにないのだ。