■ゴリゴリのジャニーズキャスティング
そして、『木7◎×部』の初回放送日である10月26日の各局番組の世帯・個人視聴率は、以下の通りだ。
『突破ファイル』…世帯9.5%/個人6.1%
『世界動画ニュース』…世帯7.9%/個人4.6%
『ドラフト運命の1日』…世帯9.7%/個人5.5%
世帯5.1%、個人3.1%の『木7◎×部』が主要民放キー局で最下位だとわかる。
「まず『突破ファイル』は、テレビ業界が最重要視している13~49歳のコア視聴率も高い、若年層に人気の番組です。MCがダウンタウンと人気を二分する内村さんと、好感度ナンバーワン芸人のサンドウィッチマンですし、旬なお笑い芸人が危機を“突破”するための再現ドラマも若い視聴者に人気ですからね。子どもたちにファンが多いのも特徴の番組です。
『プレバト!』も、ダウンタウンの浜田さんのMC、Kis-My-Ft2やHey!Say!JUMPなど旧ジャニーズ(現『SMILE-UP.』)のタレントや梅沢富美男さん(72)が俳句に挑戦するコーナーが、特に人気ですよね。幅広い層、ファミリー層に人気の番組です」(制作会社関係者)
『世界動画ニュース』は、9月14日に現在の時間帯に異動する前は毎週土曜の夜10時枠の番組だった。ゴールデン枠に昇格したのだから、テレ朝内ではかなり期待されているのだろう。
『世界動画ニュース』のMCはバイきんぐの小峠だが、相葉とは『相葉マナブ』(テレビ朝日系)で共演しているほか、プライベートでも飲み会やツーリングをする「親友」。枠移動したことで、正面からぶつかるライバルになってしまったようだ。
「『木7◎×部』の今後が危ぶまれている理由はそれだけではありません。タレントのキャスティングも物議を呼んでいますね。
前枠の『VS魂』から出演者はほぼ一新されていますが、『木7◎×部』のはゲストも込みで相変わらずゴリゴリの“超ジャニーズ番組”であることは変わっていない。タレントに罪はないですが、この時勢で旧ジャニーズありきの新番組を作るとは思いませんでしたね。他局からは驚きの声が上がっていますよ」(前同)
現在の旧ジャニーズ事務所は、創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の問題で、同事務所は被害者のための補償会社へ変わることや、希望タレントとエージェント契約を結ぶ新事務所の設立も発表しているが、企業としての信用は地に落ちている。