放送前から大きな注目が集まっていた2023年1月クールの各局連続ドラマ。2月に突入し、各ドラマ序盤戦が終了した感じだが、視聴率レースの様相は当初の予想とかなり違ってきたという。
「現在、“民放ドラマといえばTBS”という感じになっていますよね。多くの高視聴率作、話題作を生み出してきていて、各芸能プロダクションもTBSからのオファーを優先するとも聞こえてきています。1月クールも、キャストの豪華さや事前の盛り上がりから、放送前は、TBSの恋愛ドラマ2作に大注目が集まっていました。
1つは井上真央さん(36)主演、佐藤健さん(33)が相手役の“金曜22時枠”の『100万回言えばよかった』。もう1つは広瀬すずさん(24)主演でKing&Princeの永瀬廉さん(24)が相手役の『夕暮れに、手をつなぐ』ですね。ただ、ふたを開けてみると……。
現在、民放各局は13~49歳までのコア視聴率を最重要視しているのですが、それで見ると2作は、大成功とも大失敗とも言えない、微妙な感じの数字になっていますね」(ドラマ制作会社関係者=以下同)
『100万回』の第3話(1月27日放送)の世帯視聴率は7.1%、コア視聴率は2.6%。対する『夕暮れ』の第2話(1月24日放送)は、世帯6.6%、コア視聴率は3.0%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。
「広瀬さん主演の『夕暮れ』は、脚本を“恋愛の神様”と評される北川悦吏子さんが手掛けることで注目を集めていました。登場人物の個性を強調したクセの強い内容に賛否があること、“田舎娘”の描写の古さなどから“若い人にウケない”という声もありました。それでも、コア視聴率からは若い層もしっかりと見ていることが分かりますね。
2作とも抜群に良いわけではないですが、及第点とは言えそうな視聴率です。ただ、今クールのドラマ全体で言うと、TBS以外の局の作品の方がコアの数字は高いんです」