韓国でブームに火がつき、日本でもじわじわと勢力を広げている「セルフ写真館」をご存知だろうか。

 セルフという言葉通り、あらかじめカメラや照明などが設置されたフォトブース内で自ら撮影する。撮影方法は手元のリモコンボタンを押すだけという手軽さに加え、人気を集めている最大の理由は、プライベート空間で“盛らない”写真を撮影できること。多くのセルフ写真館で、「モノクロ」でのデータ・写真の受け渡しを行なっている。

 撮影1回の基本は15分で、店によりデータ種別(カラー/モノクロ)やプリント枚数によって料金が変わるが、概ね3000円~5000円ほど。

 どういう点が魅力なのか。スマホでの自撮り撮影と何が違うのか――。人気の秘密を探るべく、東京・渋谷にあるセルフ写真館「GENICBOOTH」へと実際に行ってみた。

 最も安い「通常15分プラン」は1組1900円(3人以上の場合1人につき+1000円、以下同)で、選んだ10枚のモノクロ写真データと、印刷したいプリント写真4枚を1セットにしてもらえる。

※画像は「セルフ写真館 GENICBOOTH」公式インスタグラム『@genicbooth』より

 データだけ欲しいという人には、印刷なしだが全写真のカラーデータをもらえる“クイックプラン”もあり、こちらは15分1組3600円。その他すべてのプランに15分の時間延長やデータ追加などオプションが用意されている。

 ネットで「通常15分プラン」を予約し、店舗に向かう。2メートル×3メートルほどに仕切られたブースに通され、スタッフからカメラの使い方などの説明を受けると、15分のタイマーがスタートする。

 ブース内で簡単なメイク直しができるように、壁際には鏡、ドライヤー、ストレートアイロン、カールアイロン、綿棒、コットンが用意されているほか、撮影に使えるサングラスや花などの小物も。

 データは撮影後、パソコン上で確認しながら選べるのでとにかく枚数を写すことに専念する。ブース内にはおすすめポージングを多数収めたアルバムもあり、それを真似してもOK。撮影者がいないので“構える”ことなく、連写しているうちに知らず知らず“素”の表情を捉えられるのが魅力なのだと感じた。