フジテレビを象徴するドラマ枠の「月9」。現在は、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)によるトリプル主演ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が放送されている。2020年代頃から低視聴率化が指摘されていたが、ここにきて、いよいよブランド力が地に落ちつつあるようで――。

「現在放送中の『ONE DAY』の視聴率、そして視聴者からの評判もまったく振るわないんです。視聴率は10月30日放送の第4話はほんのわずか回復しましたが、それでも世帯視聴率5.6%、個人3.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という低空飛行ぶり。

 テレビ各局が最重要視している13~49歳を対象にしたコア視聴率も、10月23日の第3話は2.0%という低数字でした。若年層を狙った番組作りをするフジテレビでは、世帯視聴率は低くてもコア視聴率はそこそこ高い、ということがままあるのですが、『ONE DAY』に関しては、コアも“爆死”と言われてしまってもおかしくないですね……」(制作会社関係者)

『ONE DAY』は、別々の人生を歩んできた全く関わりのない男女3人のクリスマスイブの1日の出来事を1クールかけて描く群像劇作品。

 記憶喪失の勝呂寺誠司(すぐろじ・せいじ/二宮)による「逃亡編」、報道キャスター・倉内桔梗(くらうち・ききょう/中谷)による「地方テレビ局編」、孤高の老舗レストランシェフ・立葵時生(たちあおい・ときお/大沢)による「レストラン編」の3つの物語が同時進行し、最後には運命の交錯を果たす――というドラマだ。

「二宮さんのアクションシーンなどはとても良いのですが、コメディタッチの『シェフ編』が本筋から浮いていて、ハッキリ言えば話の邪魔になっている点が、特に視聴者から不評を買っています。

 また、第4話では『逃亡編』でも、“警察が誠司を追う途中、偶然にもランニングしていた柔道部員たちが壁になって取り逃がす”など、もはやコントのようなシーンもありました。その場面には、ちょっとさすがに興ざめしましたね……。

 今年に入ってから特に、『月9』は数字が取れなかったり、作品の評判が悪かったりしましたが、いよいよという感じです」(前同) 

 月9は、今年1月クールの北川景子(37)主演作『女神の教室~リーガル青春白書~』が平均世帯視聴率7.0%と苦戦していた。

 しかし、それ以上に「月9崩壊」の決定打となったのが、4月クールに放送されていた木村拓哉(51)主演の『風間公親―教場0―』と、7月クールの森七菜(22)と間宮祥太朗(30)のダブル主演の『真夏のシンデレラ』だと言われている。

『教場0』は、2020年に新春ドラマとして放送し人気を博した『教場』シリーズの前日譚。風間教官(木村)が5人の新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていく姿や、なぜ風間が義眼になり、「教場」の指導官へ異動したのかが明かされる物語。平均世帯視聴率は9.8%だった。