■ロングヒット組の「強さ」
XGは、avex傘下の韓国法人XGALXに所属する日本の7人組ガールズグループ。22年3月にデビューしたばかりで勢いがある。
「XGの強さは、9月に始まった新しいチャート『Global Japan Songs Excl.Japan』で毎週20位以内にランクインしているということです。
このチャートは米ビルボードで発表しているグローバルチャート『Global 200』から日本市場を除外し、そこから日本の楽曲を抽出したチャート。つまり海外でヒットしている日本の楽曲を知ることができるのです。ここでヒットする曲は海外での浸透度が高いという見方ができます。
今年の紅白歌合戦のテーマは“ボーダレス”であり、世界で活躍している歌手を今回出場させることは十分にあり得るでしょう。日韓両国で活動するXGが出場すれば面白いと思っています」(前出のKei氏)
NewJeansは、米ビルボードのアルバムチャート『ビルボード200』で、7月21日発売のセカンドミニアルバム『Get Up』が初登場で1位を獲得。その後3か月に渡りランクインしている。NHKでも10月に『Venue101 Presents NewJeans”Get Up”Live』が放送されるなど、注目度は高い。
NHKとしても『紅白歌合戦』への出演者を発表する前の段階で放送する音楽番組は、年末へ向けた出演交渉を兼ねているケースもあるという。高い人気と実績から、出演が有力視されているのだ。
またMAN WITH A MISSION×miletは、タッグを組んだ『絆ノ奇跡』(4月10日配信、5月31日CDシングルリリース)がロングヒットとなっている。
「『絆ノ奇跡』は、テレビアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』のオープニング主題歌。配信がスタートすると、ダウンロードソングチャートで初登場1位に。6月にはYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で同楽曲が披露され、チャートイン。17週目にはストリーミングの累計再生回数が1億回を突破しています」(前同)
今年多彩な活躍を見せた女性たち。取り上げたアーティストたちは誰が出場枠を獲得してもおかしくない。
Kei
青森県津軽地方在住の音楽チャートアナライザー。ブログ『イマオト -今の音楽を追うブログ-』を毎日更新中。地元ラジオ局でDJも担当。『音楽ナタリー』『TOKION』『uDiscovermusic日本版』『Impress Watch』『NumberWeb』等へ寄稿している。