■“もっと早く告知できた”の声も

 一方で、“当選後ではなく、もっと早い段階でデザイン変更を告知できたはず”と久光製薬に怒るファンの声は多い。

 キャンペーンの応募期間は8月7日~10月6日(レシート有効期間は9月30日)だったが、旧ジャニーズが創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の騒動に対して、最初の記者会見を開いたのは9月7日。2度目の会見も、10月2日に行なわれていた。

※画像はフェイタス(久光製薬公式)の公式X(ツイッター)『@feitas_official』より

 久光製薬がクオカードのデザイン変更を発表する猶予は十分にあった、と考えるファンは多く、

《キャンペーン中はリンクも下げずに2人の肖像使って宣伝しておきながら当選したらデザイン変更ジャニーズ問題ですご了承くださいはさすがに企業としてどうなん?キャンペーン中の時から問題は発生してたから告知の一文くらいHPに掲載できたのでは?これじゃ単なる良いとこ取り…》
《9月1日キャンペーン告知→9月7日に会見→応募期間10月6日迄なんだから事前にサイト変更もカードデザイン変更も告知はできたはず。詐欺じゃないこれ》
《久光製薬のフェイタスのキャンペーンの件だけどあの会見直後に2人の肖像からデザイン変わりますならオタクもあぁ…と思いながら飲み込んだと思うよ。それをキャンペーン期間なんの連絡もなく締め切って、買わせるだけ買わせて当選発表でデザイン変えまーすは流石に詐欺》

 といった声が、SNSにも多く寄せられている。

「当選後にいきなりデザイン変更を発表したらファンが荒れるのは想像できるし、旧ジャニーズは会見以降、タレントのCM降板ドミノが相次ぎ、多くのサイトやCMから消滅していた。一部の声にもありますが、もっと早く告知すれば、ここまで荒れることはなかったでしょう」(前出の芸能プロ関係者)

 予定通りのクオカードが当選したと思い込んで、応募フォームに住所など入れていって、最後にデザイン変更のお知らせ――ファンの怒りはもっともだろう。

「お金を使ったファンが損するような事態で、激怒も当然でしょうね。しかし、もしかしたら久光製薬も最後まで粘った結果こうなったのかもしれませんね……。

『フェイタス』は、過去に元SMAP香取慎吾さん(46)や元V6岡田准一さん(42)もCMを担当してきた、旧ジャニーズとの縁が深い商品ですから、同社もさまざま思うところがあったのではないでしょうか。

 せっかくのキャンペーン企画だったのに、強く“裏切られた”と感じてしまっているファンたちが出てきてしまっている今回のクオカード騒動も、旧ジャニーズ消滅の残念すぎる余波のひとつだと言えるでしょうね……」(前同)

 思わぬ炎上騒動となったフェイタスのクオカード騒動。しかし、旧ジャニーズタレントの権利関係を巡っては、今後も同じようなトラブルが生じてくるのかもしれない――。