■天童よしみと石川さゆりは超有力「それぞれの理由」
次にKei氏は、天童よしみ(69)を挙げる。天童は72年にデビューし、紅白にはこれまで27回出場している。
「10月に谷村新司さん(享年74)が亡くなりました。NHKは『SONGS』のアリス出演回や『谷村新司 〜歌い、伝え続ける〜』、またラジオでは『50年目のアリス~BEGINNING2023~』といった音楽番組の再放送を行なうなど、谷村さんを偲ぶ強い意思を感じます。
そして天童さんは、17年2月リリースのアルバム『歌魂 -うたごころ-』で谷村さんの代表曲『昴』をカバーしています。10月31日には『第23回わが心の大阪メロディー』で披露していますが、谷村さんの追悼として紅白で再度この楽曲を歌うのではないでしょうか」(Kei氏)
堅いのは石川さゆり(65)。73年にデビュー、紅白出場は45回と現時点で紅組最多回数だ。近年では『天城越え』(86年7月21日リリース)と『津軽海峡・冬景色』(77年1月1日リリース)を交互に歌うのがお決まりとなっている。
「紅白で石川さんといえば、この2曲というイメージがあります。面白いのはカラオケの動向です。ビルボードジャパンのソングチャート『JAPAN HOT 100』にはカラオケ指標があって、第一興商(DAM)とエクシング(JOYSOUND)がデータを提供しているのですが、両社とも今年上半期のカラオケランキングの演歌部門で石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』と『天城越え』がワンツーフィニッシュを達成しています。
つまり、演歌・歌謡曲界においてもこの2曲が欠かせないということがよく分かります。紅白が出場要件としてカラオケを参考にするのも十分あり得ると思います」(前同)