■鈴木亮平がうますぎる?

「熱い青春ものかと思えば、闇の部分にフォーカスが当てられすぎ、ドラマに入り込めません。日曜劇場はもともと男性ファンが多い枠。それに合わせ、球児の物語にプラス大人たちの話を入れたのでしょうが、逆効果になっていますね」(テレビ誌ライター)

 さらに、《このまま隠して乗りきるのは絶対ダメだし、知られたらクビだし、どうなってしまうのか…南雲先生の人柄という意味でもちょっと裏切られた気持ち》《南雲は動機も利己的な理由で同情の余地がない》など、南雲というキャラにも批判の声が――。

「熱い男のイメージがある鈴木ですが、ワケアリの人物をやらせると、ものスゴくうまいんです。近年では『エルピス』の元報道局のエース記者や、『レンアイ漫画家』(ともにフジテレビ系)の正体を隠した少女漫画家など。その演技も物語のダークさに拍車をかけていて、それが南雲のキャラに影を落としています。もうちょっとカラッとしたイメージの俳優なら、闇感も薄れたかも」(前同)

 今のところ、爽やかな青春とは遠い展開が続いている『下剋上球児』。南雲家の問題をスッキリと解決し、野球部の生徒たちの汗と涙に素直に感動するため、ここからどうやって展開していくのか注目だ。