11月3日、神木隆之介(30)主演、浜辺美波(23)がヒロインを務める映画『ゴジラ-1.0(ゴジラ マイナスワン)』が全国公開された。監督・脚本・VFXを担当するのは、ヒットメ-カ-の山崎貴氏だ。

 日本が誇る特撮コンテンツ『ゴジラ』シリーズ。『ゴジラ-1.0』は、2016年の『シン・ゴジラ』から7年ぶりとなる国産実写長編作品。戦後間もない、焼け野原となった日本を、突如現れたゴジラが蹂躙する――という物語だ。

 公開前は『シン・ゴジラ』を超えられるか不安視する声もあったが、『ゴジラ-1.0』は公開から3日間で観客動員数64万人、興行収入10.4億円を突破する大ヒットスタートを記録。『シン・ゴジラ』の公開からの3日間と比べると観客動員対比で114.7%、興行収入対比で122.8%を記録していて、好調なスタートを切った。

 そんな『ゴジラ-1.0』は、主演の神木とヒロインの浜辺が2023年前期のNHK連続テレビ小説らんまん』で夫婦役を好演した直後の公開となったため、公開前は“『らんまん』夫婦の再共演”が注目を集めていた。

 しかし、実際に映画がスタートすると、他の役者陣の演技のすばらしさに圧倒される声が、多く寄せられている。

 とりわけ絶大な存在感を放っていたのが海中にただよう機雷処理の任務を請け負う船「新生丸」の艇長・秋津淸治だ。絵に描いたような“熱血漢で親分肌の人生の先輩”という感じのキャラクターである。彼を佐々木蔵之介(55)が演じているのだが、これが実にハマっていた。

※画像は東宝映画情報【公式】 の公式X(ツイッター)『@toho_movie』より

 秋津の過去は劇中では語られていないが、佐々木は演じるにあたり、《家族や仲間を戦争で失ってきた男》と解釈し、だからこそ主人公の敷島浩一(神木)や、乗員で見習いの水島四郎(山田裕貴/33)を大切に思っている――と、映画パンフレットにてコメントしている。

 また、ゴジラ対策に関するとあるシーンは、観客が「作戦が穴だらけでは?」とシラけてしまわないように、あえて「明るめにガンガンツッコんで、話し合いを進めていった」という演技プランだったことも。