■アーティストとアイドル、大きく方向性は異なるが…

「平野さん、岸さん、神宮寺さんの脱退は苦渋の決断だったことを当初から感じさせていたし、キンプリとして5人最後のステージだった5月20日の生放送番組『Venue101』(NHK)では平野さんが涙がこらえきれず、途中で歌えなくなりかける姿も見せていた。

 グループの目指している方向性も、アーティスト路線とアイドル路線で違うと考えられるし、比較されることを両者は望んではいないでしょうね……」(前出の女性誌編集者)

 平野はキンプリ時代から『ichiban』や『ツキヨミ』などで、本格的なヒップホップダンスを推していたが、先の『NYLON』でも楽曲におけるダンスの重要性を熱弁している。YouTubeの実験動画が好きという話から発展して、「無重力で踊りたい」という意欲的なコメントまで飛び出していた。

「『NYLON』では、神宮寺さんと岸さんも“海外進出を狙ったコンサートをやりたい”といった話をしていましたね。基本的に国内のファンのためにアイドルとして頑張るキンプリと、海外進出を視野にアーティスト志向の強いグループとして歩み出しそうなNumber_i。

 両者の方向性は違いますが、3対2に分かれて、同じエンターテインメントの場で活動する以上、どうしても比較されてしまうところはあり、それはやはり避けられないでしょう。Number_iが本格始動する2024年は、売上やパフォーマンスが比較されるという点で、両者にとってシビアにな1年になりそうですよね……」(前同)

 Number_iは『NYLON』が発売前から重版が決定したり、メンバーがSNSで何か発信するたびにトレンド入りし、関連した商品が爆売れする現象が続いている。2024年は、Number_iとキンプリの5人にとって、どんな年になるのだろうか――。