■噂される福田新社長の年収は「創業家の半分」

 まだ社名や、誰が新事務所に残るかも不透明な段階だが、新社長の年俸は驚きの「5億円」情報――。福田氏の社長就任に対しては、

《吉本興業で仕事してるエージェントからスカウトしたほうがよっぽど再建に前向きに見えるけど》
《ファンのメンタルを考えれば、どのような形であれ、東山氏を新会社に関わらせた方がいい》

 と、難色を示すファンも多いだけに荒れそうな話ではある。

 しかし、前出の芸能プロ関係者は、

「確かに“5億円”という数字は非常に強いインパクトがありますが、“前例”を考えるとそこまで驚きません。むしろ少ないとすら思えます」

 と話し、こう続ける。

「ジャニー喜多川氏、“メリー喜多川”こと藤島メリー泰子氏(享年93)、先にジャニーズの社長を退任した藤島ジュリー景子氏(57)――創業家の3人全員が健在だった全盛期は、福田氏以上の年収を誇っていたともっぱらです。一説には、ジャニー氏とメリー氏がそれぞれ10億円、ジュリー氏が8億円、3人合計で30億円近い年収を得ていたと言われています。また、現金以外でもとんでもない資産があることは、有名な話ですよね」

 9月14日発売の『週刊文春』(文藝春秋)は旧ジャニーズ事務所とその関連会社、ジュリー氏が都内に500億円以上の不動産を所有していて、推計では総資産が約1000億円にも及ぶことが報じられている。

 また、2004年度まで高額納税者は番付が公示されていたが、そこから計算すると当時のジャニー氏とメリー氏は推定年収9億円、ジュリー氏が6.5億円だったとも言われている。

「旧ジャニーズ事務所は非上場会社で正確な資金状況ははっきりしませんが、2022年の売上高はグループ会社も含めて1000億円を超えていたといいます。近年、創業家が高額納税者番付があった2004年度以上の年収をもらっていても不思議ではないですよね。ジャニーズは拡大していたわけで、むしろその可能性が高いでしょう。

 それを考えると、もちろん庶民からは驚きの金額ですが、“福田新社長の年収が5億円”と言われても、実はそこまで特別な額ではないんですよね……」(前同)

 ジャニー氏の被害者たちへの補償金は総額10億円とも言われている。創業家、事務所の資産など、あらためて“帝国”の巨大さが感じられる――。