■YouTubeなら自分たちが決めて制作できる

 地上波のバラエティ番組出演に興味がないとされる一方で、自分たちのYouTubeチャンネルでは一見バラエティのような動画撮影にも乗り気――これはどういうことか。

 前出の芸能プロ関係者は続ける。

「ブレていそうで、全くブレていないと考えられます。というのも、テレビのバラエティ番組だと、冠番組だとしても、基本的に制作方針、内容、ゲストのキャスティングなどほとんどのことを制作サイドに決められてしまいますよね。CMスポンサーもついているのでそれは避けられないことです。

 それに対して、YouTube番組は完全に自分たち、Number_iの決定で進めることができる。自分たちで納得のいく動画、番組作りができるわけで、“すべて自分で決めていく”という平野さんのポリシーとも合致しているんですよ」

 キンプリ時代からNumber_iの3人、そしてキンプリに残った高橋海人(24)と永瀬廉(24)の5人は細かいところまで徹底的に相談して、自分たちで納得のいく形で、楽曲やライブ演出などを決めてきた。たとえば4thアルバム『Made in』は、話し合いだけでも2週間を費やしたこと、収録曲選びだけでなく、ジャケット写真に至るまで、徹底的に議論して決めたことを、メンバーそれぞれが2022年7月の『ViVi』のインタビューで明かしている。

 そんな“特別なグループ”の中心的存在だったのが平野で、そもそもキンプリのデビューも平野がジャニー氏に直談判したことが、キッカケだった。

「だからこそ、Number_iがYouTubeで番組をやるなら、平野さんが納得できる形になるまで徹底的に話し合って、メンバー全員が前のめりになる番組にするはずです。方々に気を遣わないといけない地上波バラエティ番組とは違い、Number_iのYouTubeでのものは、3人の本当にやりたいこと、彼らの信念を感じさせる番組、動画になっていくのではないでしょうか」(前同)

「0か100か」でキンプリとジャニーズを飛び出した男・平野紫耀。今後は映像の方でも、妥協なきものを発信していくのだろう。