■恣意的な“悪魔の編集”も……制作側の裏事情

 11月9日に配信された第6回時点で笠原、加藤、櫻井といった注目度の高い練習生は上位11人の枠を確保している。

「そのほかにも、LDHの8人組女性グループ『Girls²』のメンバーだった石井蘭さん(19)も上位をキープしています。メジャーでの活動歴がある練習生はパフォーマンス面でのアドバンテージがあるので、当然のことでしょう。

 またK−POP系のオーディションの場合、ボーカルやダンスのスキルはもちろんのこと、顔の表情などを含めた表現力が重視される傾向にあります。表現力はステージ経験のなかで身につくことが多いものなので、やはり経験豊富な練習生のほうが有利なのは確かです」(前出のレコード会社関係者)

※画像は「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の公式インスタグラム『@produce101japan_official』より

 ところで、『PRODUCE 101』シリーズに限らずK−POP系のオーディションでは、番組の編集によって結果が左右されがちだという指摘もある。

「練習生が101人もいると、その全員を番組内でしっかり追うことは不可能。結果的に、注目度の高い練習生やスキルの高い練習生を中心に編集されていくことになります。そうなると視聴者には、編集でよく映る練習生に関する情報しか与えられず、結局上位の練習生ばかりに票が集まり、それ以外の練習生は早い段階で“モブ化”してしまう。

 さらに言えば、制作サイドの意向で特定の練習生を“推す”ような編集が可能なわけですから、“悪魔の編集(悪編)”といって、一部の練習生の言動を悪いように切り取ったり、貶めたりする編集もあり、それが原因で練習生が叩かれることもあります。国民投票と言いながらも、制作サイドが結果をある程度コントロールできているのではないかとも言われているのが実情ですね」(前同)

 11月16日に配信された第7話では、ボーカルトレーナーのイ・ホンギが笠原のラップを酷評。その場面が“悪魔の編集”だったのではないかと、一部の視聴者の間で話題になった。

「トレーナーからの厳しい意見はよくあること。ただ、酷評を受けてから猛練習を積んで上達していく姿を見せれば番組も盛り上がるし、逆に練習生の評価も上がっていきます。

 そもそも日プの場合、韓国のオーディションに比べて悪編はそこまで多くないのですが、さまざまな面でポテンシャルが高い笠原さんをあえて酷評することで、番組として見せ場を作ろうとしているということなんだと思いますが……」(同)

 最終回となる第11話は、12月16日にTBS系で放送後、Leminoで配信される予定。果たして最後の11人に残る練習生は誰なのか!?