■『ONE DAY』とのあからさまな差

「ムロと平手のコンビが当初は話題でしたが、佐藤二朗(53)と橋本環奈(24)コンビを意識したかのような2人のドタバタは、ちょっと過剰に見えました。それが回を追うごとに、コミカルに昇華するようになったのは、周囲の力も大きい。サブキャラの同僚、戸田恵子(66)、酒向芳(65)、松尾愉(47)らが、ムロと平手のやりとりを上手に受けて、うまく場を作っているんですよ。そのへんのバランス感覚はさすがベテランですね」(テレビ誌ライター)

 同局系としては久しぶりの金曜夜9時枠の連続ドラマ。ここまで順調だったのは、予想外だったのではないだろうか。

「フジテレビは意外だったと思いますよ。その証拠に『うちの弁護士は手がかかる』のTVerで配信されているダイジェストは、1話分と前半(1~6話)をまとめたものだけ。しかも、5分、6分と短い。

 一方、豪華キャストの鳴り物入りで始まった『ONEDAY~聖夜のから騒ぎ~』のダイジェストは、〈逃亡編〉〈地方テレビ局編〉〈レストラン編〉とパート別にしたうえ、1~3話分を50分近い尺で作っていて、力の入れ方の違いがはっきりしています」(前同)

 しかし『ONE DAY』は低視聴率にあえぎ、本作は好調なのだから、皮肉なものだ。

 次回から物語は後半に入り、杏(平手)の父、異母姉・さくら(江口のりこ/43)との関係など、過去が明らかになり、ますますの盛り上がりが期待できる。