■興行収入93億円大ヒット作の続編製作が不可能な理由
山下が最後に出演していたフジテレビのドラマは、2017年7月クールに放送し、翌18年に劇場版も制作された主演作『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』のシーズン3。
『コード・ブルー』は2008年、2010年、2017年の3シーズンも制作され、山下以外のキャストも新垣結衣(35)、戸田恵梨香(35)、比嘉愛未(37)、浅利陽介(36)、新木優子(29)など後のスターばかりがそろう、山下の代表作である。
テレビ版『コード・ブルー』から7年ぶりのフジテレビへの“復帰”。おめでたい話である一方で、
「その『コード・ブルー』に関しては、非常に残念な話があるんですよ……」
と話すのは、芸能プロ関係者だ。
「『コード・ブルー』は3シーズンとも同クールドラマで平均世帯視聴率1位を記録(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。そして、劇場版は興行収入93億円の超ドル箱コンテンツです。このほぼ100億円という興行収入は、『鬼滅の刃』やジブリ映画に交じって邦画の歴代興収ランキングの21位にランクインする、もの凄い大成功ですからね。当時、フジテレビは相当潤ったともっぱらですね。
『コード・ブルー』は今後も再放送はされるでしょうし、“辞めジャニタブー”もなくなった今、フジは本音を言えば、すぐにでも続編を作りたいところではないでしょうか。
しかし、“続編製作は不可能”と言われているんです。待望の次回作製作が“お蔵入り”するワケ――旧ジャニーズ事務所の前社長で失脚した藤島ジュリー景子氏にあります」(前同)
『コード・ブルー』の劇場版では、ジュリー氏および、ジュリー氏が代表取締役を務めていた『ジェイ・ストーム』が製作クレジットに名前を連ねている。
「退所前の山下さんはジュリー氏がマネジメントを管轄していましたが、ジュリー氏は『コード・ブルー』のドラマ版にもかなり積極的にかかわっていたといいます。しかし、山下さんは事務所からよろしくない感じで独立してしまったし、『コード・ブルー』は“ジャニーズの山下智久”として受けていた仕事。忖度がなくなったと言えども、ジュリー氏を無視して続編を製作するのは不可能、と言われているんです。
しかし、そのジュリー氏は騒動で失脚しているし、会社の経営にも関与しないことを明言しているので、“許可取り”といっても、なかなかややこしいことですよね……」(同)