趣里(33)主演のNHK連続テレビ小説ブギウギ』の第10週「大空の弟」が、12月4日から放送される。11月27日~12月1日に放送された第9週「カカシみたいなワテ」は、戦争や酒に溺れる父親など暗い展開にもかかわらず、週平均視聴率は15%台後半(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好調だ。

 第9週の内容は以下。日中戦争が始まって3年、梅丸楽劇団は警察に監視されていて、派手な演目が禁止に。スズ子(趣里)は90センチ四方の枠の中から、動かずに歌うようにと指示されてしまう。一方、スズ子と一緒に暮らし初めて1年が経った父・梅吉(柳葉敏郎/62)は、ツヤの死から立ち直れず、酔いつぶれる日々だった。

 ある日、羽鳥(草なぎ剛/49)に呼ばれたという茨田りつ子(菊地凛子/42)が、スズ子に「ボーッと突っ立って、カカシが歌ってるみたい」と言い放つ。その直後、スズ子の弟子になりたいと、東北なまりの小夜(富田望生/23)がやってきた。スズ子は弟子はとらないと断ったが、お金も住まいもないという小夜の面倒を見ることに。

 翌朝、小夜はいつの間にか梅吉と打ち解けていて、スズ子は「これでごはん食べて」と小遣いを渡し、梅吉の世話を頼む。梅吉は親に捨てられたという小夜の境遇に同情し、「お父ちゃん」と呼ばせると、酒を買いに行かせてどんちゃん騒ぎ。スズ子が帰宅すると、2人のそんな姿に激怒し、小夜を追い出してしまい……という展開。

 今週は暗い内容が続いたが、富田が出てきた瞬間、空気が変わった。相変わらずの天才ぶりで、その演技がドラマを支えていた。