「入ったばっかりのときは、若くて頑張ろうという感じで一生懸命やっていたので、なぜこんなことになったのか……。唖然としているというのが正直なところです」

 弊サイトの取材に、そう重い口を開いて語るのは野球評論家の梨田昌孝氏である。梨田氏といえば、2016年〜18年の3シーズンに渡って東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務め、指揮をとった。

 14年末のドラフト会議で愛媛県の名門・済美高校から楽天へとドラフト1位で指名を受け入団した、安楽智大投手(27)とはかつての上司と部下の関係だ。

「球団を離れて5年ほど。全然分からないのでお話しすることはできないです」(前同)

 近鉄バファローズと日本ハムファイターズを率いて01年と09年に2度、日本シリーズを戦ったことがある名将をも閉口させた、安楽によるパワハラ問題。23年は57試合に登板し、3年連続で50試合以上に出場した、楽天の中継ぎエースによるパワハラ騒動。事態が発覚したのは11月24日のことである。

「東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する10人以上の選手から球団へと、安楽投手によるパワハラ行為が報告されたことが明らかになったのです。

 球団の調査によれば、一連の行為は、後輩にバカ、アホなどの暴言を浴びせるほか、ロッカールームで逆立ちをさせ、選手の下着を脱がせるなど、およそ社会人とは思えぬ行動ばかり。球団も事態を重く受け止め、24年シーズンは安楽投手と契約を結ばないことを11月30日に発表しています」(夕刊紙野球担当記者)

※画像は安樂智大の公式インスタグラム『@tomohiro1104』より