■「すぐホテルに誘ってきて」
実際に、安楽投手からインスタグラムを通じてナンパをされたことがある20代の女性が明かす。
「その日は、六本木にある焼き鳥屋で一緒にご飯を食べようと誘われて……。正直、ヤクルトの山田哲人選手(31)や巨人の坂本勇人選手(34)と違い有名ではないのでDMが来た時、安楽選手のことは知りませんでした。でも、相手はプロ野球選手だし……と思い、食事に出かけたんです」
一軒目での食事が終わると安楽投手から女性へと、ある提案がなされたという。
「近くにあるホテルのラウンジで“お酒を飲もう”と誘ってきたんです。終電も近い時間だったので断りました。ただ、この人すぐにホテルへと誘うんだな、と思って引いてしまいましたね」
その後も、関東圏へと遠征に出向く際は頻繁に連絡が来たという。
「“◯月◯日は西武戦だから会おうよ”といった形で執拗に連絡がくるんです。“その日は忙しくって”と断っても、何度もDMやLINEを送ってくる。かなりしつこかったですね」
安楽投手は、プロ野球の世界へと足を踏み入れて9年。愛媛県松山市出身の安楽投手は、今から11年前の12年には、済美高校の2年生で出場した夏の甲子園大会で、大会最速となる155キロを記録し、大きな脚光を浴びた。
しかし、いまだに甲子園出場の肩書を使い、SNSでナンパを繰り広げている姿を見るに、プロ野球選手としての本業が疎かになっているとの誹りは免れまい。その点を金村氏に尋ねると、
「そうなんですか……いろんな人間がいますからね。
とにもかくにも、一度、こういうことがあると、他の選手もやっていたと見られるでしょう。一生懸命やっている選手が可哀相ですよ。パワハラやセクハラに厳しい今の世の中で、まだこんなことをやっている奴がいるのかとガッカリです」
安楽の今季推定年俸は3700万円。新たに契約を結んでくれる球団は、果たして出てくるのか……。一連の騒動で失った信用は、容易には取り戻せない。
金村義明
1963年8月27日生。兵庫県宝塚市出身。元プロ野球選手。報徳学園で3年夏に全国制覇、その後プロ野球の世界へ。近鉄バファローズ、中日ドラゴンズ、西武ライオンズでプレーした。