■残り3切れ……ひろしがたどり着いた「アレンジレシピ」とは?

 原作のひろしは夢中でステーキを食べ進め、気づくと残り3切れに。そこでライスに手をつけていなかったことを思い出し、ショックを受けてしまう。

 

 しかし、ひろしは歴戦の企業戦士。なんとか解決策を見つけ出そうとする。そんなひろしの目に飛び込んできたのが「鉄皿の再加熱いたします」という店の案内。「これだ!!」とひらめいたひろしは店員に鉄皿の再加熱をお願いする。

 

 再加熱された鉄皿が運ばれてくると、肉を端に寄せてライスを投入。ほどほどに炒めたら……

 

 仕上げにステーキソースをかける。手早く混ぜたら完成だ。

 

 食べる前から「これは絶対美味いだろう」と確信するひろし。一口頬張ると「これなら全部食えるぜ」と満足気。ライス、肉のうま味と脂、アクセントになる食感のコーンをステーキソースがしっかりとまとめてくれる。ひろし流のステーキチャーハンといった逸品だ。

 

 筆者もひろしと同じようにしっかりと完食。逆境をはねのけて、より美味しい昼メシにありつこうとするひろしのアイデアと執念を感じるステーキランチとなった。

 

 ひろしはライスの存在を忘れてライス1人前をすべて使用したが、最初のうちは普通にステーキとライスを食べ、ライス半分をチャーハンふうに炒めて食べるのもオススメだ。卓上にはステーキソース以外にも塩コショウやおろしニンニク、ワサビ、マスタードといった調味料もあるので、自分なりのステーキチャーハンを追求してみるのもいいかもしれない。

(C)臼井儀人・塚原洋一/双葉社