■全員40代を迎え、事務所も激動。自身を見つめ直すタイミングか

 逆に、相葉と松本はやる気に満ちていたことも二宮は前述の『TOKIOカケル』で証言していて、特に松本を「最初あの人に倒れられてたら、完全に共倒れですよ、みんなで」と、嵐を牽引した松潤を評価していた。

「もちろん、デビュー後はグループに愛着が湧き、二宮さんや櫻井さん、大野さんもメンバーとの関係もどんどん深まっていき、活動にやりがいを見つけられたのは間違いないでしょう。

 活動休止まで誰も辞めないで20年以上活動していたし、活動再開が怪しい大野さんも含めて、全員が“嵐は宝物”といったコメントをすることも珍しくない。プライベートでも飲み会をしたり、メンバー仲は間違いなく良さそうです。

 しかし、二宮さん、櫻井さん、大野さんにとってみれば、もともとは不本意な形のデビューだったのは事実ですし、今年でメンバー全員が40代を迎え、ジャニー氏の騒動で情勢も大きく変わった。それぞれが人生をもう1度見つめ直すタイミングを迎えているのも、間違いないでしょうね」(前出のワイドショー関係者)

 二宮は俳優業、櫻井はキャスター業。特に力を入れて打ち込んでいる仕事が事務所に残っているとやりづらいとなったら、独立の選択肢が出るのも仕方のないことだ。もちろん、ほぼ引退の道を選んでいる大野も同様である。

「対する松本さんは嵐の演出担当として腕を磨き、現在は事務所に他グループの演出も任されるほどに。相葉さんも、バラエティ番組の活躍ぶりから、“アイドル”を大切にし続けていることが伝わってきます。

 デビュー当時、アイドルグループの嵐の活動に、真っ直ぐ情熱を向けられていたのが2人だと言えそう。そして25年が経ち、外的要因も含めてさまざまあって自身を見つめ直すこのタイミングで、松本さんと相葉さんの2人だけが“ジャニーズ”に残りそうだという現状は、自然なことなのかもしれませんね……」(前同)

 事務所を辞めても、嵐の活動は継続して行えることが明白な今、過半数の独立が濃厚視されているなか、相葉と松本は、どんな決断を下すのか――。

(2023年11月13日公開)