■エンタメ先進国・韓国の凄いサブスク

 今年2月に、HYBE JAPANの系列事務所に所属している平手友梨奈(22)が公式コミュニティをオープン。以降、4月にはAKB48、5月に5人組ガールズグループMOONCHILDと男性シンガーソングライターのimase(23)、8月に女性ラッパー・ちゃんみな(25)と、日本人アーティストが続々と加入している。

「『Weverse』は非常にオープンなメディアで、アーティストのページから個人のSNSに飛ぶこともできる。サイト内だけでは終わらないんです。

 そして、『Weverse』内で得られる収益をタレントと所属事務所に多く還元できる利点もあるといいます。HYBEという世界につながる巨大エンタメ企業が運営していて、閉鎖的ではなく、還元率も良いと。まさに良いことづくめに感じられますよね。だから、プロダクションや国の垣根を超えて、巨大なサブスクに成長しているんですよ」(前出のレコード会社関係者)

『Weverse』は、アーティストとファンが文字や画像の投稿を通じて直接交流できる無料コミュニティと、年会費6500円で楽しめる限定動画やライブチケットの先行販売などの有料コンテンツがある。そして、今年4月25日の時点で『Weverse』には、245の国と地域で、6512万人のユーザーが加入している――。

「10人に1人が有料会員と仮定しても、“6500円×651万人=423億円”。とんでもない数字ですよね。日本人アーティストも増えているし、前述のようにユーザーは世界規模。数字は今後もどんどん増えていくでしょう。参加するアーティストが増えれば、ユーザー数も増える。アーティストが世界的な活躍をすれば、そのことでもユーザー数は増える。ユーザー数が増えれば、その恩恵を受けようと参加アーティストも増える。そうした好循環は止まらないと考えられます。

 来年からSTARTO社がサブスクを立ち上げても、ユーザーは国内の“旧ジャニーズ”のファンのみに。すでに世界には“開かれた”『Weverse』があり、世界のエンタメファンはそちらに入っていく、ということですよね。

 そして最終的には、超巨大化した『Weverse』に飲み込まれてしまうのでは……そんな声も出ていますね」(前同)

 グローバル化を目指すSTARTO社だが、もはや太刀打ち不可能とも思える超強力なライバルが立ちはだかっている――。