■『ブギウギ』主題歌『ハッピー☆ブギ』に抜擢でも……

 趣里は『ブギウギ』で素晴らしい歌声を披露している。もともと歌に苦手意識があったという趣里だが、10月2日配信の『婦人公論.JP』のインタビューでは《今作は「ブギの女王」笠置シヅ子さんをモデルにした物語ということで、最初は難しいかなと思っていたんです。でも、結果選んでいただいて、ボイストレーニングを重ねるうちに歌うことが楽しくなり、「音楽の力ってすごい」と感じるようになりました》と語っていた。

「趣里さんは幼少期からクラシックバレエを習い、15歳のときには本場・イギリスにバレエ留学していたほどですから、ダンスや演技は問題なかったはず。ただ、歌には苦手意識があったと。

 ところがボイトレを受けて歌の才能も開花。『ブギウギ』の主題歌『ハッピー☆ブギ』も当初はEGO-WRAPPIN‘の中納良恵さん(49)、さかいゆうさん(44)の2人の楽曲の予定だったものの、音楽担当の服部隆之氏(57)が趣里さんの歌声を聴いて、参加することが決定したといいますからね」(前出の制作会社関係者)

※画像は『ブギウギ』の公式X(ツイッター)『@asadora_bk_nhk』より

 10月3日配信の『MANTANWEB』のインタビューに応じたチーフ演出の福井充広氏は、《笠置シヅ子さんを描く以上、ヒロインをしっかりした歌い手として僕たちは提示しないといけません。プロの歌手を表現するわけですから、70点ではだめで、最初から90点ぐらいの人じゃないとなかなか難しいぞ、という感じがありました》とし、趣里はオーディションの段階では《そのギリギリのラインに立っていた》だったものの、

《服部先生も含めてお話させていただいたんですけど、ちょっとハスキーがかった声質で笠置シヅ子さんに通ずるものをお持ちだし、芝居のセンスが抜群に面白いし、何よりあのダイナミックな笑顔に心奪われました。これで歌のレッスンを積んでいけば“鬼に金棒”》

 と考えたという。