年末年始は出かけるのもいいが、暖かい部屋で「見ようと思っていた映画」を堪能するのも楽しみのひとつ。ただし、そうは言っても何が話題だったっけ……という人も多いだろう。

 そこで、この記事では、2023年に注目された映画のなかから、日々、流行の最先端の調査をし、映像作品のチェックも欠かさないトレンドアナリストの太田まき子氏が「まとまった時間がある時にぜひ動画配信サービスで見てほしい映画」を4作品を紹介する。

■『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

 任天堂の人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の世界がアニメ映画になった。『怪盗グルー』『SING/シング』シリーズなどの製作を手掛けた制作会社イルミネーションが、日本発の人気キャラを映画化し、世界的ヒットとなったのが同作だ。

 ニューヨークで配管工を営む双子のきょうだい、マリオ&ルイージが魔法の世界へと迷い込む。離ればなれになりながらも、マリオの諦めない心とルイージの信じる力という“絆”のパワーで世界の危機に立ち向かうという大冒険。

「『Amazon Prime Video』は、23年4月28日に劇場公開された映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が12月30日より見放題配信となることを発表。23年の映画興行収入年間ランキングでは『THE FIRST SLAM DUNK』の157億円に次いで140.2億円で2位という話題作。それだけに、こんなに早く見放題配信になるとは、と驚いた人も多かったのでは。

“ニンテンドーやマリオシリーズに関連する音楽やキャラクターの登場にワクワク要素満載”とファンも太鼓判の高評価ですが、マリオを知らないという人でも全然問題なく楽しめるので、お正月に家族揃って見るのもいいかもしれません」(前出の太田氏)

*画像は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』公式X(旧ツイッター)より

■『すずめの戸締まり』

『君の名は。』、『天気の子』を手掛けたアニメーション監督・新海誠監督の最新作。日本各地の廃墟に点在する災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語だ。ヒロインと人々との出会いと別れ、困難にもぶつかりながらも前に進む姿が共感を呼んだ。

「22年11月に公開された映画。23年2月に行なわれたベルリン国際映画祭で、最高賞にあたる『金熊賞』に日本のアニメ映画として、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりにノミネートされ世界的にも話題になりました。有料ですが『U-NEXT』や『Amazon Prime Video』などでも視聴可能です」(前同)

※画像は新海誠の公式X(旧ツイッター)『@shinkaimakoto』より