■音楽番組が今まで以上に重要なコンテンツに

 各音楽番組は、旧ジャニーズ系アイドル、K-POPグループ、BE:FIRSTJO1INIといった勢いに乗るボーイズグループを重用している。

「昨今は話題のドラマであっても、視聴率が悪いということもある。ドラマはTVerなどの配信サービスで好きな時間に見られますからね。一方で音楽番組はリアルタイム視聴率、そしてコア視聴率がしっかり取れるということもあり、テレビ界では音楽番組が今まで以上に重要なコンテンツになっているんです」(前出の制作会社ディレクター)

 12月6日放送の『2023 FNS歌謡祭 第1夜』のコア視聴率は6.6%、13日放送の『第2夜』(ともにフジテレビ系)は6.9%だった。18日の『CDTV ライブ!ライブ! クリスマス4時間半スペシャル』は7.2%、22日の『ミュージックステーション - SUPER LIVE 2023』は6.3%と、しっかりと好結果を残している。

※画像は『FNS歌謡祭』の公式X(ツイッター)『@fns_kayousai』より

 前出の制作会社ディレクターは続ける。

「ただ、ドラマは乱立しすぎていて、視聴者もお腹いっぱいといった状況になりつつありますよね。そして、このままいけば、地上波テレビはドラマと音楽番組だけになってしまう――なんてことになりそうなほどの勢いです。それほどCMスポンサーがシビアということなんですが……。

 ですが、本当に行きすぎると視聴者に完全にそっぽを向かれてしまう、ということにもなりそうですよね」(前同)

 2024年春からはドラマだけではなく、音楽番組の生き残り対決が始まる!?