■森七菜主演作でボロボロになったところを二宮和也主演作でダメ押し……

 フジテレビ、そして地上波ドラマを代表するドラマ枠だった月9だが、その“栄光”は過去の話。現在は、そのブランド力が著しく低下している。

「近年、大きなヒット作が出ずに苦戦していましたが、23年でついに“崩壊した”と言えるところまで落ちてしまった。原因は2つの作品。7月期の『真夏のシンデレラ』と、先日まで放送されていた10月期の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』ですよね」(前出の制作会社関係者)

『真夏のシンデレラ』は森七菜(22)と間宮祥太朗(31)のW主演作品で、ほかにも若い視聴者に刺さる若手イケメンが多くキャスティングされた作品だったが、ドラマは序盤から時代考証や年齢設定、さらにはご都合主義的な展開などに視聴者からツッコミが殺到。離脱者が続出し、全話の平均世帯視聴率が5.7%と月9ワーストを記録してしまった。

※画像はフジテレビ『真夏のシンデレラ』公式X「@natsu_cin」より

「その月9の危機のタイミングで、演技派として知られる二宮和也さん(40)、中谷美紀さん(47)、大沢たかおさん(55)のトリプル主演作『ONE DAY』の放送が始まったわけです。それぞれが主演を張れる実力と人気を兼ね備える3者が集結したドラマで、一気に前クールの『真夏のシンデレラ』の汚名返上ができるのかと思いきや……さらに酷いことになってしまった。

 クリスマスイブの横浜で起きた1日の出来事を、1クールかけて描く群像劇作品は全く視聴者に響かず、“3つのパートに分かれていて分かりづらい””つながりが悪い”“作りがチープ”といった声が噴出して、最終的には、なんと『真夏のシンデレラ』を下回る全話の平均世帯視聴率が5.3%と、ワーストを更新してしまった。

 そしてさらに『ONE DAY』は、若年層の数字、コア視聴率も悪かった。『真夏のシンデレラ』は実はコア視聴率は意外と高くて3%程度あったのが、『ONE DAY』は1%台と大惨敗に終わりました」(前同)

※画像はフジテレビ『ONE DAY』公式X『@oneday_xmas_ado』より