■「ステージから見る景色っていうのは本当に特別」

 卒業生のメッセージに剛は「やっぱり先生に対して、すごく深くみんなが愛情を持ってつながっているんだなっていうことがわかるメッセージでしたし、みんな音楽が好きってこともすごく伝わってくるメッセージばかりでしたね」とコメント。

 続けて、「印象的だったのは《本来なら見られない景色》、《ペンライトの海》、そういうような表現もされてましたけれども、応援してくださるみなさんもそうだと思いますけれども、映像なんかでは見てくださってると思いますけれども、ステージから見る景色っていうのは本当に特別なもので」と切り出した。

 そして、「“この感動を文字にしなさい、言葉にしなさい”って言われるとすごく難しいなって、いつも思っています。この地球上にその言葉、文字の表現の仕方っていうのはあるのかもしれないけれども、それでは足りないという景色。これが僕のずっと持っている印象です」と剛らしい言葉で語った。

※画像は堂本剛の公式インスタグラム『@tsuyoshi.d.endrecheri.24h.funk』より

 2020年のオンラインライブのときもそうだったとし、「誰もが落ち込んだりもした、そんな時間って、いっぱいあったじゃないですか。今もコロナっていうのは続いているのでね。過去形で話をするのは違うと思いますけれども、いろんな気持ちになって過ごしていたときに、みなさんが演奏、そしてみなさんの魂が、弱っている自分たちを一気にすくい上げてくれた印象が強かったです」と花咲徳栄高校吹奏楽部に救われたと告白したのだ。

 続けて剛は「この人たちの演奏がなぜこんなにキラキラしているんだろうっていう理由が、今回あらためてメッセージを読ませていただいて深く理解できました。人を思うっていう気持ちとか、人とつながることの大切さっていうものを、本当に大切にされている人たちだから、こういうキラキラした演奏ができるんだなって」と、同吹奏楽部の印象を口にした。

 また、音楽は技術が大事だとしつつも「ハートはもっと大事だと思うんでね。そこの演奏だったり、歌だったり。そこにキラキラなものを込めるわけですから。自分がそう思ってないと、そういう音にならないし、そういう歌にならない。これはもう如実に出るものなので、それが音楽だと思うんです」と持論を展開した。