■イケメンのサービスシーンがカギを握る?

 視聴者から《今までにない大河》という声も多いが、制作側はそれを意識しているようだ。たとえば、まひろ(吉高)が代筆屋で声を低くして男になりすましたり、三郎との少女漫画みたいな運命の再会など、民放の連ドラで見られるラブコメのような描写が多かった。振り切ったそれらの演出は、大河なのにここまでやるのかという印象だ。

 思い切った描写が多いことから、今後、期待したくなるのはイケメンの胸キュンシーンだ。女性視聴者を意識しているのか、今作のキャストはイケメンが勢ぞろい。彼らを使ったサービスシーンを投下してくる可能性は高く、今回も道長(柄本)が肩をはだけて弓を射るシーンが。今後も、民放レベルのサービス描写が展開されそうだ。

 そうなると、視聴率も一気に動く可能性があり、柄本、まひろの弟・惟規役の高杉真宙(27)、東宮(皇太子)役の本郷奏多(33)に続き、藤原伊周役の三浦翔平(35)、藤原隆家役の竜星涼(30)、そして、宋の見習い医師・周明役の松下洸平(36)らイケメンの逐次投入が待たれる。

 近いところでは、次回予告に登場していた、道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化するという、藤原公任役の町田啓太(33)だ。これまでも、ドラマで何度も鍛え上げた肉体を見せているので、柄本とのセクシー対決があるかもしれない。

 また、NHKは1月16日、7日放送の『光る君へ』初回は、配信サービス「NHKプラス」の配信視聴が、これまで配信した全ドラマの中で最多の49.8万UB(視聴した端末数)を記録したと発表した。この勢いが地上波での視聴率巻き返しにつながる可能性もあり、これからの『光る君へ』に期待したいところだ。(ドラマライター/ヤマカワ)