■日テレの菊池風磨作戦は大成功

「それも全部、あえての狙いだと思いますよ。CGがちゃちという声もありましたが、ドラマはプロの集団が作っているんです。狙って作っていると考えるのが、自然でしょう。リアタイ視聴をしてもらうために、あえてツッコミどころを作っているんです。リアタイ向きの作りという意味では、同じく日テレの『真犯人フラグ』を思い出しますね」(前同)

 2021年に西島秀俊主演で制作された『真犯人フラグ』は、2クールに渡ってさまざまな疑惑が二転三転していくミステリードラマ。目が離せない内容といえばいいが、都合の良すぎるどんでん返しや肩透かしなオチも多く、賛否両論となったドラマだ。

 しかし、終わってみれば全話の平均視聴率(世帯)は7.7%と十分な数字。最終回は12.4%を記録している。これも実際に見ながらさまざまな犯人考察がツイートされる、実にリアルタイム視聴向きなドラマだったのだ。これに味をしめ、さらにリアタイ視聴を呼び込もうと、ツッコミどころ満載な『大病院占拠』が作られたと考えられる。

 11日の放送では、正体はSexy Zone菊池風磨(27)であることが暗黙の了解となっている青鬼の正体が明かされると、公式サイトが発表している。そんなことを言われたら、ついリアタイで見たくなってしまうではないか。我々は日テレの術中に、見事にハメられてしまったのかもしれない。