櫻井翔(41)が主演するドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)が、13歳~49歳を対象とするため広告効果が高く、近年、重視されているコア視聴率で4.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、絶好調の数字を記録している。

 この数字が出たのは2月4日の放送回。同作は世帯視聴率も7.8%と好調で、幅広い層に支持されているのが分かる。しかし一方でユーザーが増えている配信サービスでは、それほどでもない。Tverの番組登録者数ランキングでは、5位。安藤サクラ(36)主演の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)や、井上真央(36)と佐藤健(33)が共演する『100万回言えばよかった』に、大きく水を開けられているのだ。視聴率では好調で、配信ではイマイチ。このねじれはなぜ起きているのだろうか?

「やはりこのドラマの特徴である、ツッコミどころが満載、というのが大きいでしょうね。視聴者は見ながらツイッターであれこれツッコんでいて、実況中継状態。スマホ片手にリアルタイムで見るというのが、このドラマの楽しみ方なんです。視聴率が高くなるのも当然ですね」(ドラマライター・板橋六郎)

 確かに『大病院占拠』は開始当初から、突っ込みどころが満載だった。なによりアクションシーンが多いのに、櫻井の動きがゆるい。その櫻井が演じる武蔵三郎は、何度、爆発に巻き込まれても怪我をしない。妻の裕子(比嘉愛未/36)を転落の危機から救ったが、どう見ても間に合っていなかった。さらにマスクをつけた鬼たちの正体が早い段階でバレバレなど。どう見ても、ツッコミ待ちとしか思えない内容だったのだ。