いまや流行は海を越え隣国・韓国からやってくる――。
KーPOPグループが6組出場した昨年末の『NHK紅白歌合戦』を筆頭に、いまや街中を歩けば至る所に“韓流”だらけ。そんな韓流アイドルのグッズや食文化の発信地となっているのは東京・新大久保だ。
若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。
「韓流アイドルグッズに限らず、生地にモッツァレラチーズを練り込み10円玉や10ウォン硬貨の型で焼いた『10円パン』や、ティラミスが入ったカップの上にイチゴやクッキーが飾られた『ソウルティラミス』なども売られています。若者から人気を集める食べ物も韓国発という商品は珍しくありません」
そんな新大久保の街中の景色は韓国と見紛うほど。韓国では日本以上にSNS上で“映える”ことが重視されるので、軒を連ねる店舗も集客のために工夫を凝らす。
「若者向けの飲食店が集中する新大久保は都内でも屈指の飲食激戦地帯。お店に来たお客さんが、周囲の人にもオススメしてくれるようなお店でないと生き残れない。内装も含めてとにかく、“映え”を重視しているお店が多いですね」(前同)
代表的な店舗の一つが、2019年8月8日に新大久保でオープンした『2Dカフェ』だ。白と黒を基調にした店内はまるで、おとぎ話の世界に飛び込んだかのよう。
そんな店内の内装は、来店者から、
《絵本の中にいるみたい!》
《本当に2次元にいるみたいで可愛い雰囲気でした》
と、X(旧ツイッター)上でも大絶賛の嵐といった様相をていしている。流行の最先端にある新大久保でも注目を集める2Dカフェは現在、関西地方にも進出中。23年12月19日には京の台所とも称され、京都府民のみならず観光客にも愛される錦市場に2Dティールーム『cafeBAW』がオープンしたばかりだ。