Ｘ（旧ツイッター）を筆頭に、インスタグラムやフェイスブック、さらにはショート動画が利用者の人気を集めるＴｉｋＴＯＫまで、世はＳＮＳ花盛り。そんな世相へと歩調を合わせるかのように、近年ＳＮＳ映えする商品へと進化が止まらないのはスイーツ業界である。若者のトレンドや流行に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が、現在のスイーツ業界の流行を解説する。
「インスタ映えするとして、近年はマカロンやパンケーキが大ヒット。これら一連の“映えスイーツ”に続くのではと、２０２４年、注目を浴びているスイーツがあるんです」
若者の間で脚光を集めるスイーツとは何か。
「スコーンです。紅茶やコーヒーと一緒にスコーンをホテルや百貨店のラウンジで楽しむ英国式アフタヌーンティーは、インスタ映えすると若者を中心に２１年頃から大ブームになっています。
カップケーキのようなかわいらしい見た目もさることながら、普段はスコーンをあまり食べないという点が、消費者が特別感を抱く一因になっているようです。アフタヌーンティーに行くことは、近年“ヌン活”とも呼ばれ、ちょっとした贅沢として女子大生や２０代の女性の間で大人気なんです」（前同）
そんなスコーン人気に目をつけたのか、店の入り口にあるライオン像でおなじみの銀座三越では、１月１０日〜１５日と１７日〜２２日の２期間に渡って、スコーンを取り扱う名店が集まる『スコーンパーティー ｗｉｔｈ ＴＥＡ ２０２４』が開催された。
「会場内には誰もがイメージする英国式の伝統的なスコーンがズラリでしたね。
しかし、それだけではなく、東京の浅草の近くの蔵前に店を構える『Ｂｌｕｃｃａ』のように、映えるスコーンが商品ラインナップの中心になっているお店もあります。あんバターが挟まったスコーンや桜あんバターがトッピングされた抹茶スコーンも販売されており、見た目も華やか。
店舗側も“インスタ映え”を意識してか、見た目にも凝ったスコーンを販売するお店が目立ちます。もはやスコーンではなく、“進化型カップケーキ”と呼んだほうが良いかもしれませんね」
と太田氏は言う。
