■ハライチとフジテレビが結んでいた密約とは

『ぽかぽか』の前番組だった『ポップUP!』は2022年4月4日にスタートしたが、あまりの低視聴率ぶりで、わずか9カ月後の12月23日に終了する大失敗番組となってしまった。

「『ポップUP!』は視聴率は世帯視聴率1.5%程度、個人は0%台という散々なものでした。しかし、今の『ぽかぽか』も同じような数字になってきています。最近では、2月6日放送回が世帯視聴率1.4%、個人視聴率が0.7%。7日も、世帯1.3%、個人0.7%という絶不調ぶり(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。“世帯0%台も見えてきた”という揶揄する声も出てきている状況ですね」(前出の制作会社関係者)

 もはや“ほぼ誰も見てない状態”に突入しつつある『ぽかぽか』。しかし、前番組『ポップUP!』のせいで多くの視聴者がお昼のフジテレビから離れてしまっているし、そもそも新番組がなじむには時間がかかる。ハライチの2人は、『ぽかぽか』がしばらく苦戦することは、最初から想定していたという。

「ハライチの2人とマネジメントサイドは、MCを引き受けるにあたり“どんなに数字が悪くても最低1年は続けさせてほしい”とフジテレビサイドに条件を出していた、といいます。『ポップUP!』のように9か月なんかで終了となれば、コンビにとっての黒歴史になる、というところもあったのではないでしょうか。そして、フジテレビはこれを了承した代わりに、交換条件を出したといいますよ」(前同)

 フジテレビが出した交換条件。それは――。

「“キャスティング権”だといいますね。出演者については、ハライチが所属する事務所サイドではなく、フジテレビサイドがすべて決めるということ。

 というのも、ハライチの事務所は業界屈指の大所帯で、ホンジャマカの石塚英彦さん(61)や中山秀征さん(55)など、実力はあるが昔に比べると露出が減っている、厳しく言うと“旬が過ぎた”大御所のタレントが多いんですよね。彼らを起用しすぎてしまうと、露骨な“事務所の行政案件”のような空気が出る。今の視聴者はその辺に敏感ですから、見てもらえなくなる。

 フジテレビサイドはそれを恐れて、ハライチの“MC最低1年継続”をのむ代わりに、キャスティング権は堅持したといいます」(同)

 事実として『ぽかぽか』に出演しているハライチと同事務所のタレントは、売れっ子であるネプチューンの原田泰造(52)と俳優の山田裕貴(32)の2人のみ。日替わりゲストのタレントたちも、いわゆる”番宣ゲスト”が目立つ程度で、極端に事務所に偏りがあることもなく、大人の事情は感じさせない。