『厨房のありす』(日本テレビ系・日曜・22時30分~)は、門脇麦(31)が化学の知識をもとに、来店した人それぞれに合った絶品の一皿を提供する料理人を演じる連続ドラマ。第2話が1月28日に放送されたが、1月21日の第1話は平均世帯視聴率6.2%(ビデオリサーチ/関東地区)と、まずまずの好発進となった。

 28日の第2話では、ありすと父である心護(大森南朋・51)が暮らす家に、ありすの店でバイトをすることになった倖生(永瀬廉・25)が転がり込み、いよいよ3人での生活が始まっていく。一見、大きなトラブルは巻き起こりそうにないヒューマンドラマに今、ある疑惑が浮上しているという――。

 ドラマ内で門脇が演じるのはコミュニケーションを取るのが苦手な自閉スペクトラム症を抱えながらも、客の健康や精神状態にあった食事を作る天才料理人。物語は主人公の過去に関する事件に迫りつつ、ありすの作る料理で周囲の人の心が癒されていく様を描く、ハートフルヒューマンミステリー作品だ。

「自閉スペクトラム症の特徴の1つに、興奮すると早口になってしまうというものがあります。症状の特徴を表現するためか、作中では門脇さんが早口になるシーンも多い。

 早口ながらもセリフがきちんと聞き取れることから、門脇さんの演技力、表現力を絶賛する声は相次いでいます。この難役をそつなくこなせるのは、さすがですよね」(テレビ誌ライター)

 作品自体も視聴者からは、《温かくて優しい作品》《次の展開が気になる》と、好評ながら、テレビ局関係者の間では、さる韓国ドラマに“演出や物語のあらすじが似すぎている”との声も上がっているという。