手軽でおいしい冷凍餃子。年間売上200億円を誇る大ヒット商品も出現し、各社のドル箱であり、激戦区でもある。
2万食の冷凍食品を食べた、冷凍食品マイスターのタケムラダイ氏が語る。
「コロナ禍の巣ごもり需要を機に、食品メーカーが多種多様な商品を販売するようになりました。本格派、個性派と粒ぞろいです」
餃子は、健康面のメリットも大。アスリート管理栄養士の松田真紀氏が言う。
「餃子は、皮の炭水化物、餡の豚肉のタンパク質・脂質、野菜のビタミンが同時にとれる、完全栄養食です。おにぎりやサンドイッチよりも炭水化物の割合が少なくヘルシーなので、生活習慣病が気になる中高年世代にオススメです」
そこで今回は、有識者協力のもと“冷凍餃子王”にふさわしい逸品を探ってみた。
まずは、コンビニ部門。元祖B級グルメライターの田沢竜次氏は、セブンイレブンの『レンジで焼き餃子』(5個入り・170円)と、ファミリーマートの『肉の旨み味わう黒豚大餃子』(5個入り・368円)を推す。
「どちらも味つけがしっかりしていて、ごはんのお供にピッタリ。『レンジで〜』の皮はモチモチ食感、『肉の旨み〜』の皮はパリッと香ばしいので、お好みで選んでください」
さらに田沢氏は、ファミマの『野菜の旨みが決め手! 焼餃子』(5個入り・160円)もオススメする。
「薄皮の中に、トロッと粘り気のある餡がたっぷり。昔懐かしい町中華の餃子を想起させる味つけで、通好みの一品でした。餃子は、しょうゆラーメンとのセットが定番ですが、この商品はタンメンと合わせてほしい。塩味のスープが、優しい味の餡と相性抜群です」