■韓国ではお馴染み「ユルムラテ」が日本でレアなワケ

ドリンクには、洋服についているようなタグにメニュー名が書かれている“遊び心”も

 こだわりのコーヒーは韓国・ハムピョン郡で栽培しているコーヒー豆を使用。酸味のある軽さが特徴だ。300ミリリットルほど入った、Mサイズを注文しても、すっきりとした味わいでごくごく飲める。

 そんなお店で看板メニューとなっているのは、やはり『ユルムラテ』だ。ハト麦でできた『ユルム茶』にコーヒーと牛乳を合わせたオリジナルレシピであるこちらのお茶(Sサイズ500円、Mサイズ600円、Lサイズ650円・金額はすべて税込)。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SCENE clos(@sceneclos)がシェアした投稿「はと麦がベースのユルム茶に、くだいたナッツ類や砂糖がミックスされた粉末が“ユルム茶”のもと。それをお湯に溶かし、コーヒーと牛乳でラテにしたものが『ユルムラテ』です。ほうじ茶のような味わいで、深みがあるのが特徴です」(前出の藤井さん)

*画像はsceneclosの公式インスタグラム『@sceneclos』より

「はと麦がベースのユルム茶に、くだいたナッツ類や砂糖がミックスされた粉末が“ユルム茶”のもと。それをお湯に溶かし、コーヒーと牛乳でラテにしたものが『ユルムラテ』です。ほうじ茶のような味わいで、深みがあるのが特徴です」(前出の藤井さん)

 小さなナッツのかけらが入っている『ユルムラテ』と並んで、『ミスカルラテ』もある。ミスカルとは玄米や麦といった穀物系を粉末にしたもののことで、飲んでみるときな粉のような風味。見た目は似ているが、ユルムラテのほうが甘さを感じる。

 ユルム茶もミスカル茶も韓国では馴染み深いドリンクだが、日本国内で提供する店は珍しいという。それには理由がある。

「どちらも、韓国では“家庭で飲むもの”といった位置付けなんですよね。朝食として、牛乳に直接ユルム茶やミスカル茶の粉末を入れて、がーっと混ぜて飲むような感じです」(前同)

 さらにこの日、お店で提供されていた本日のお茶は、『ゆずサイダー』と『オミジャサイダー』。『ゆずサイダー』はなんとなく想像がつくが、『オミジャ』とは?

「オミジャ茶も、韓国では伝統的なお茶です。オミジャは、漢字では『五味子』と書き、文字通り5つの味(酸味・苦味・甘味・辛味・塩味)が感じられるもの。葡萄やアセロラのような味わいが特徴で、『SCENE clos』では、オリジナルレシピでサイダーとして提供しています」(同)