■新スイーツ「クロッフル」×韓国伝統菓子は“禁断の味”
数々のお茶とあわせて店内で提供される、スイーツにはクロワッサン生地をベースにした数種類の『クロッフル』が用意されている。オリジナルのクロッフルは、韓国で21年に創業したスイーツショップ『KREAMCRUM』とのコラボレーションで誕生したメニューだ。
「『SCENE clos』で販売しているノーマルクロッフル(650円)は、韓国で人気のカラメルビスケットの『ロータス』と合わせたオリジナル商品です。クロワッサン生地の上にカラメル風味のクリーム、そしてロータスのビスケットをトッピングしています」(前出の藤井さん)
また『ヤックァクロッフル』(650円)は、韓国の伝統的なお菓子で、最近韓国でもブームだという『ヤックァ(薬菓)』を使用。こちらも『SCENE clos』オリジナル商品だ。
「『ヤックァ』は、はちみつが練りこまれている米粉を使った花の形をした焼き菓子です。『ヤックァクロッフル』は生地の上に生クリームとヤックァを乗せ、最後にはちみつをかけて仕上げています」(前同)
ヤックァだけを食べてみると、口当たりは柔らかく揚げドーナツに似たやさしい味で、店のコンセプト通り、新しさのある組み合わせのなかにも“懐かしさ”を感じる。クロッフル&クリームと合わさると美味しさ倍増、まさに“禁断の組み合わせ”だが、すっきりとした韓国コーヒーはもちろん、サイダーにもよく合いそう。
新しさをうたう韓国グルメは多数あれど、伝統を大事にしながら進化させたメニューは貴重だ。空前の韓流ブーム。流行のきらびやかなものだけではなく、韓国の家庭の味、伝統の文化も広がりつつある――。
SCENE clos
東京都新宿区大久保2丁目31-17 1階
定休日は月曜日。店内では韓国コーヒーや韓国のオリジナルラテが提供されている。