日本テレビの夕方の報道番組『news every.』から藤井貴彦アナウンサー(52)が離れることで、「テレビ界の力関係が一変する事態が起こりうる」(制作会社関係者)という――。

 藤井アナは3月末をもって日本テレビを退局し、4月からは個人事務所を立ち上げ、大手芸能プロダクション・セントフォースと業務提携を結び、フリーアナとして『news zero』のMCに就任する。藤井アナが抜ける『news every.』のMCは、鈴江奈々アナ(43)と森圭介アナ(45)が担当する。

「実は、『news every.』は夕方のニュース番組で一人勝ち状態なんです。世帯視聴率は1つだけ抜けた8~9%ほどを取りますし、藤井アナの人気はもの凄い。そして、『every.』終了後、そのままゴールデン帯、プライム帯へと入っていきますが、視聴者が思っている以上に『every.』の強さは絶大で、日テレのバラエティ好調を縁の下から支えている存在なんです」(前出の制作会社関係者)

 テレビ各局は現在、13~49歳のコア視聴率を重視しているが、日本テレビは断トツトップで、他局を圧倒している。

「大人気の藤井アナが牽引する『news every.』で多くの視聴者を捕まえて、ゴールデン帯へと流していく。それは日テレの戦略ですが、それが今、実際に夜にテレビを見る人たちの視聴習慣になっているんです。だから、日テレのゴールデン、プライム帯の番組は総じて視聴率が高い。

 その“始まり”にいる藤井アナがフリーに転身して『news every.』を去ってしまうと。これが日テレ内で相当、不安視されているんです。

 後任の鈴江アナの評価は高い。ただ、もう1人の森アナの評価はそこまでではないそうで、“『every.』から視聴者が多く離れてしまうのでは”と心配されています。森アナは、藤井アナのような説得力や言葉の力を持っているわけでもありませんからね」(前同)

※画像は鈴江奈々アナの公式X(ツイッター)『@nana_suzue』より

 藤井アナは2023年12月に『ORICON NEWS』が発表した「好きな男性アナウンサーランキング」で2022年の2位から1位に返り咲くなど、世代や性別を問わずに親しまれている。

「命より大切な食事会、パーティはございません」「感染者数に一喜一憂しないでください。この数字は2週間前の結果です。私たちは2週間後の未来は変えることができます」などのコロナ禍での彼の言葉も、視聴者から絶大な支持を集めた。