■芦田愛菜が浮いているワケ

 一方で、《芦田愛菜ちゃんの役、イライラするな。そんなに父親を拒否するのは理由が何? 無視するぐらい嫌っているわりに、家事は全部やってもらっていて中途半端。そんなに嫌なら一人暮らしするか、自分のことは全部やれば?》など、親子の仲違いの理由が分からないことや、響のキツい言動などに不満の声が。

 5年前のある事件をきっかけに父と娘が決別。そこからの関係修復が物語のメインなのは、“父と私のアパッシオナート”というサブタイトルから明らかだ。ただ、ここまでは晴見フィルのエピソードがメインで、決別のきっかけとなった過去は曖昧なまま第3話まで進んだため、芦田だけが物語の中で浮いている状態だった。

「今回のラスト、響(芦田)がバイオリンを弾いているところを、フィルの団員・森大輝(宮沢氷魚/29)に見られてしまいましたが、これを機に、中盤から後半にかけて、芦田の出演シーンが増えるはず。後半にかけて視聴率の好調さを維持するには、彼女の演技にかかっているでしょう。

 天才子役だった芦田ですが、中学、高校は学生生活や学業を優先。成長してからのドラマ歴はまだ浅い。さらに、今回が初の社会人の役ということもあり、大人の演技については、まだ未知数といえます。とはいえ、今回の西島に自分の思いをぶつけるシーンは圧巻でした。ここからの演技が楽しみです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 本格的に俳優への道を歩み始めた芦田。同世代の若手の中では抜きん出ている類まれなポテンシャルに期待したい。