JR東日本秋田支社が、ローカル路線を使って仕掛けるイベントに今、大きな注目が集まっている。人気テレビ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)では、1月16日に放送された『ローカルパンの世界』で話題を呼んだ、秋田では知らない人がいない『たけや製パン』(1951年創業)とJR東日本秋田支社がコラボ。3月9日(土)に、臨時列車『秋田のご当地パン列車』を運行させることが話題になっている。

「列車は1日だけの特別企画。秋田~男鹿間を走る、リゾートしらかみが対象車両となります。列車は、朝の8時に秋田駅を出発、9時の男鹿駅着まで片道1時間の間、車内で『アベックトースト(ジャムとマーガリンが挟まれたパン)』など定番の菓子パン5種類と、乗車するまでは乗客にも秘密という、3月発売の新商品を2種類加えた合計7種類を提供するなど、なかなかの大盤振る舞いです。しかも、道中はたけや製パン開発担当スタッフの解説も聞けるんです」(長年のローカル路線ファン)

※画像は「JR東日本 秋田支社」の公式X『@Akita_Rail_Trip』より

 貸し切り列車で菓子パンを堪能できるというユニークな組み合わせに、SNS上でも面白がる人が続出。また、企画の対象車両であるリゾートしらかみは、通常、世界自然遺産・白神山地と日本海の風光明媚な景色を楽しめることで人気の、秋田駅と弘前駅・青森駅をつなぐ五能線・奥羽本線を走っている。そんな人気車両が通常とは異なるルートである、男鹿線を走るということで、X(旧ツイッター)上では、

《男鹿線でリゾートしらかみ走るの良いなぁ!!》
《男鹿線区間にリゾートしらかみ通るのは初じゃね?》

 など、その走行区間に注目する声も上がっているのだ。なおJR東日本秋田支社によれば、2021年、22、23年の3年間、男鹿日本海花火の鑑賞を目的とし、リゾートしらかみが男鹿線に乗り入れた実績はあるという。

「男鹿線」とはこの区間 ※画像はJR東日本公式サイトより(一部編集部加工)

 貸し切り列車で食べる菓子パンの旅、気になる料金設定はいかほどか。

「片道コースは1人1600円。往復コースでは、9時に男鹿駅に到着して40分後の同日9時40分に男鹿駅発、10時40分秋田駅着というスケジュールで1人、2400円です。往復コースでは片道コースで提供されるパン7種類に加えて、さらに4月発売の新商品が1種類追加され、8種類のパンを楽しめます。片道・往復コースそれぞれ60名ずつ用意されていましたが、1月25日のチケット販売後、即日完売でした」(前同)