■秋田の有名ご当地パン「たけや製パン」を直撃

　貸し切り列車で菓子パンを食べるという、ユニークさゆえに多くの人が注目した今回のイベント。コラボ相手となった”ご当地企業“たけや製パンで営業企画を担当する阿部直輝さんは「お客さまが集まるのかなと思ったんですけど……」と振り返るが、フタを開けてみればチケットは即完売だった。

「県外からのお客さまもけっこう申し込んでくださっているようなので、商品を知ってもらういい機会だなと思っています。

（片道７種類のパン提供ということについては）うちは１０個でもよかったんですけど（笑）、ＪＲさんの予算もありますし、あんまりパンをもらってもお客さんも食べられないですしね。車内ではパンができた経緯などをお話しする予定ですが、お客さまの反応に直接、触れることができるので楽しみにしています」（阿部さん）

　今回、定番商品として提供されるのは、食パンでジャムとマーガリンを挟んだ『アベックトースト』、コーヒークリームをコッペパンに挟んだ『コーヒー』、デニッシュ生地とビスケット生地を合わせて焼き上げた『ビスケット』、粒あんとマーガリンをパン生地で包んだ『粒あんグッディ』、同じ商品をホットケーキ生地で仕上げた『ホットケーキ粒あんグッディ』の５種類となっている。

「県外の方からはネーミングも面白がっていただけることも多いです。たとえば『アベックトースト』は昭和３０年代に開発された商品なので、（たけや製パンに勤める）私も、なぜそんな名前になったのか知らないくらいなんです。この中にある商品ですと、『グッデイ』は“グッドテイスト”の短縮だとは聞いています」（前同）